血糖値を抑える暮らしのヒント

前回の記事では、血糖値の上昇を抑える有効な成分「イヌリン」の科学的根拠について解説しました。今回の記事では、血糖値を抑制する健康的な暮らしのヒントについてご紹介します。

■イヌリンを活用しながら食生活の見直しを!

血糖値をコントロールするにあたり、まず大切になるのが食生活の見直しです。ご飯(炭水化物)を食べ過ぎていませんか? 摂る栄養の中身や食べる順番に気を付けていますか? 血糖値対策には、まず食生活の見直しが大切です。

■ イヌリンを含む食材は強い味方

これまで、食後の血糖値対策に、食物繊維の一種「イヌリン」が役立つことをご紹介してきました。ごぼうやニンニクなど、イヌリンを豊富に含む食材を積極的に摂取することはもちろんお勧めです。

イヌリンのサプリメントもお勧め!

イヌリンを摂りたくても、ごぼうやニンニクなどを毎日続けて食べるのは簡単ではありません。そんなときにお勧めなのが、イヌリン配合のサプリメントです。毎日の食習慣にプラスしたいイヌリンを手軽に補うことができます。

■ たんぱく質を適度に摂り筋肉量をキープ

筋肉はエネルギーの貯蔵庫でもあり、血糖値の調整を行う働きをします。筋肉には食事により血液中に増えたグルコース(ブドウ糖)を貯蔵する働きがありますますが、筋肉が減ってしまうとグルコースを貯蔵する場所が小さくなってしまいます。さらに、筋肉に貯えられたグルコースの消費量も減り、血糖値が高くなりがちです。

筋肉のもとになるのは、たんぱく質です。運動することでグルコースの消費を促すとともに、たんぱく質を適度に摂取して筋肉を保つことで、血糖値の上昇を抑えることができます。

■ 食べる順番も大切

血糖値のバランス調整には、食べる順番も大事になってきます。まずは血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維が豊富な野菜類から食べ、次にたんぱく質、最後にパン、ご飯などの炭水化物を摂るのがお勧めです。

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■適度な運動もお忘れなく!

忘れてはならないのが運動の効果。適度な運動(ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動)は血流を促す働きがあります。これにより、グルコースが細胞に取り込まれ、インスリンの効果が高まって血糖値は低下していきます。

有酸素運動のほかには筋力トレーニングもお勧めです。筋肉が増えることでインスリン抵抗性が改善され、血糖値のバランスを維持することにつながります。

健康であれば血糖値対策はある程度は自分でできるもの。イヌリンを含む食材やサプリメントを活用しながら、食生活と運動習慣を見直して、血糖値を正常な状態に保っていきたいものですね。