ビタミンB6

化学名はピリドキシン。アミノ酸の分解と再合成、そして神経伝達物質の合成に関与する補酵素です。
働きは?
■ アミノ酸の代謝と再合成に重要な補酵素
■ 神経伝達物質の産生を促すことで、脳の神経伝達をサポートする作用があります
■ 女性特有の身体システムを整える働きも
■ 免疫機能を正常化させる作用も
不足すると…?
■ たんぱく質の代謝に悪影響
■ 皮膚炎、口内炎、舌炎、貧血、食欲不振などの身体的不調
■ イライラや不安などの精神的不調にもつながる
■ 手足がしびれる、足がつるなど末梢神経の症状が出ることもある
過剰に摂取すると…?
■ 水溶性のため過剰摂取は起こりにくいが、末梢知覚神経障害などの神経へのダメージが発生する可能性があります。
■ 厚生労働省による1日あたりの上限量(耐用上限)は以下のとおりです。
(出典:厚生労働省、「「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書」)
豊富に含まれている食品は…?(可食部100gあたり)
・唐辛子(乾) 3.81mg
・米ぬか 3.27mg
・バジル(粉) 1.75mg
・にんにく(りん茎、生) 1.53mg
・小麦胚芽 1.24mg
・ミナミマグロ(赤身、生) 1.08mg
(出典:文部科学省、「食品栄養データベース」)
お役立ちヒント
■ 水溶性のため調理で失われがち(ゆで汁・煮汁に流失)なので注意が必要
■ 保存によって減少しがち
■ 肌のターンオーバーを促す働きを期待する場合にはビタミンB2と一緒にとるとよい
■ ビタミンB6&B12&葉酸は、心血管疾患と認知機能に関連するとの研究結果もありますので、ぜひ意識していただきたい組み合わせです。
