ビタミンB1

化学名はチアミン。日本人に最も不足しがちなビタミンとも言われています。

働きは?
身体活動の源となる糖質からエネルギーを生成する過程に不可欠。
ブドウ糖  → ピルビン酸 -(ここでビタミンB1が必要)→ アセチルCoA → CO2+水+エネルギー

不足すると…?
■ 食欲不振、疲労、だるさなどの症状につながります
■ 脳や神経の障害の原因ともなります
■ 重症な欠乏症では、心不全や末梢神経障害をきたす脚気による脚のむくみやしびれが出たり、主にアルコールの多飲に伴うビタミンB1の欠乏ではウェルニッケ・コルサコフ症候群(中枢神経が侵される障害)になることもあります。

なぜ不足しがち?
■ 熱に弱く水溶性のため調理で失われがち(加熱、ゆで汁・煮汁に流失)
■ 穀類由来の場合、精製で除去
■ ジュースやお菓子、アルコール、インスタント食品などの加工食品など、糖質の多い食品を多くとりがちな現代の食事では、大量のB1が消費されがち

過剰に摂取すると…?
■ 尿として排泄されるため、摂りすぎになる可能性は低いと言えます。

豊富に含まれている食品は…?(可食部100gあたり)
・米ぬか 3.12mg
・小麦胚芽 1.82mg
・豚肉(ひれ赤身、生) 1.32mg
・ごま(剥き) 1.25mg
・まいたけ(乾) 1.24mg
・あまのり(乾) 1.21mg
(出典:文部科学省、「食品栄養データベース」)

お役立ちヒント
■ ねぎ等に含まれるアリシンと結合した「アリチアミン」は血液中に長くとどまるため、ビタミンB1を長時間にわたって利用できます。

>ナイアシン