2011-01-22
  • 研究開発

研究開発記事(その4)

植物性多糖類栄養補助食品によるヒト腸内細菌群の試験管内変化について

【概要】
複雑な腸内細菌群を健康増進に資するよう管理・改善する上で、プレバイオティクスの使用は有望な方法である(Gastrointestinal Resource Management)。本研究では、ヒトの腸内微生物生態系のシミュレータ(Simulator of the Human Intestinal Microbial Ecosystem:SHIME)を用いて、市販されている2つの植物性多糖類栄養補助食品が、試験管培養された腸内細菌群の構成、組成および代謝に与える影響を調べた。

微生物分析の結果、2製品の投与期間中、ビフィズス菌(最大で +1.3 log cfu/mL)、ラクトバチルス菌(最大で +0.9 log cfu/mL)ともに増殖効果が確認された。定量PCR(Q−PCR)ではビフィズス菌種の増殖について、全ての結腸区画で統計的に有意な結果(P<0.05)が得られた。また、近位結腸をシミュレートしている区画内のバクテロイデス、プレボテラ両属の濃度(+0.6 log cells/mL)も増加した。変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(DGGE)による分析および相対的な生態学的解釈、糖と結合した短鎖脂肪酸の定量化により、両被験対象製品ともに有意な効果を示す証拠が得られた。

全般的に2つの栄養補助食品の投与期間中は、(i) 多糖類栄養補助食品の良好な選択的発酵性が腸内全体でみられ、(ii)選択的なビフィズス菌の増殖が明確にみられ、(iii)バクテロイデス門を増殖させる可能性があることが分かった。バクテロイデス門は最近、体重管理との関係が指摘されている。
 
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Marzorati M, Verhelst A, Luta G et al.: In vitro modulation of the human gastrointestinal microbial community by plant-derived polysaccharide-rich dietary supplements.Int J Food Microbiol (2010), doi:10.1016/j.ijfoodmicro.2010.02.030.

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