鉄分のお話
月経のある女性の60%以上が鉄分不足と言われていますが、主な原因としては、偏った食生活や極端なダイエット、ハードなスポーツがあげられます。
働きは?
■ 赤血球中のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンの材料となり全身に酸素を供給する
不足すると…?
■ 鉄欠乏性貧血になります
■ 症状としては、集中力の低下、頭痛、食欲不振などのほか、筋力の低下、疲労感、イライラ、肩こりなどがあげられます
過剰に摂取すると…?
■ 吸収率が低く通常の食生活では過剰摂取は考えにくいとされ、厚生労働省は耐用上限量を設定していません。
■ しかし過度の摂取を継続すると、ヘモジデリンと呼ばれる鉄が内蔵に沈着する鉄沈着症や亜鉛の吸収阻害が発生することがあります。

豊富に含まれている食品は…?(可食部100gあたり)
・赤こんにゃく 78.0mg
・青のり(乾) 77.0mg
・ひじき(乾) 58.0mg
・きくらげ(乾) 35.0mg
・ヤツメウナギ(乾) 32.0mg
・豚レバー(生) 13.0mg
(出典:文部科学省、「食品栄養データベース」)
お役立ちヒント
■ 動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」の2種類があり、吸収率が異なります。(ヘム鉄=10~20%、非ヘム鉄=2~5%)
■ 非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収が促進されます
■ カフェインは鉄の吸収を阻害するため、注意が必要です
